【5分でサクッと紹介】ニールさんのMoondarra (ギプスランドより)
1991年、ニール・プレンティス(Neil Prentice)さんが生まれたプレンティス一家はオーストラリア・ビクトリア州の大自然が広がる田舎地域ギプスランドに農場を買った。そこで肉用牛を飼うためだ。しかし、ニールさんだけはピノ・ノワールの栽培に拘ったのである。そんな「拘り」のおかげで、私たちは今日こうしてMoondarraのしっかりとした上質なワインを味わうことができるのである。
そんな「拘り」はニールさん自身にも好影響をもたらした。なんと、「2017年度People’s Choice大会」でニールさんのピノ・ノワールが優勝したのである。オーストラリアの5つの都市で大会に参加した合計250以上に及ぶワイン製造者が造るワインの中で、人々が最も愛したワイン―――。それがニールさんのMoondarraなのである。
ニールさん率いるチームの日々の努力が実った瞬間である。今後の活躍をInstagramとFacebookを通して見守りたいと思う。そして2018年はどんな結果となるか期待は膨らむばかりである。
2017年のピノ・パルーザを終えた感想は?
パルーザはとても満足のいくものだったよ。いつだって自分達の思うようにやってきたが、ここ数年は特にトップギアでアクセル全開!前の年に私たちのワインを飲んでくれたお客さんが「美味しかったから。」とまたスタンドへ足を運んでくれたのは、お世辞でも嬉しかった。
People’s Choice 2017で優勝したことについてどう思う?
ブリンスベンのPeople’s Choice大会で優勝したときは泣いて踊って喜んだよ。全国大会での優勝の喜びをひしひしと感じた。
大会ではワインが全てかもしれない。でもそんなワインを造る仲間が居る。そしてワインを通じて味わう「ひととき」がある。アリーア・グード(Alira Goode)シャノン・ベティ(Shannon Betty)ベン・アリンソン(Ben Allinson)牧羊犬のジャクソン・ワトソン(Jackson Watson)マイケル・グリン(Michael Glynn)メーガン・サーリ(Megan Sahli)イズィー・フローレスドン(Izzy Florésdon)ジュリオ・マックフェイデン(Julio McFadden)タマラ・ホール(Tamara Hall)ミック・グラディ(Mick Grady)――Moondarraが造れるのはたくさんの人のおかげだよ。ピノ・パルーザは50%がfunkositè、50%がダンス、50%がブランドの構築なんだ。
あなたのワインの1番の魅力は?
鴨も喜んで命を差し出すほどの美味しさ
自己紹介をお願いします
熱狂的なセインツファン
受注が入れば歳も忘れて踊る
ドストエフスキイは読んだことがない
座右の銘は「もし50までに成長できなかったら、しなくてもいい」妻のセイント・マリー(Saint Maree)と4人の子供達に恥をかかせるけどな。
アップダウンが激しい
あなたの地域のワインの特徴は?
火山性土壌で育つブドウが生み出すしっかりとした渋み。そして大陸性気候による引き立つ酸味といったところだ。
あなたの町について知っておくべき3つのことは?
1)ギプスランドで生まれた。ワラグル病院の駐車場の車でね。
2)夜道の運転ではフクロオオカミに注意
3)和牛でも人でもギプスランドでは同種繁殖とは呼ばない。従兄弟と結婚?てことは系統繁殖かな
あなたの町でこれをすれば間違いないことは?
親戚付き合い
あなた以外のワインでおすすめは?
MacAlister。オーストラリアで最高の湖地域で育つクラレット。
バス沿岸地域のワイルドな木々が格別なピノを作っている。
誰も見ていないときにこっそり飲むとすれば?
デュポンサイダーと出来の悪い自家製ジン
ピノ・ノワールが人々をここまで惹きつけるのはなぜだと思う?
ピノ・ノワールのフェロモンと媚薬にも似た効果
もしあなたのピノ・ノワールを音楽バンドに例えると?
Studebaker Pinot : ジョー・ストラマー(Joe Strummer) パンクロックを謳っていたが実際は超売れっ子(厳密に言うと彼自身が売れ切れることはなかったけど、私はワインを完売したことある)
Moondarra ‘Conception’ : エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley) 美形だったけど、終いに太りまくってバスルームで最期を迎えたから
Moondaraa ‘Samba Side’ : パティ・スミス(Patti Smith) 黒のTシャツを着てタフだから
どんな音楽を聞きながら…